Culture 文化芸術全般

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書籍:日本の美と教養13 日本の生花
著者: 西堀一三 発行:河原書店 発行年:1970年(昭和45) サイズ: 18.8 x 13.4 x 1.8cm 頁: P.298
状態: A 良好 ハードカバー。紙カバーにうっすら汚れ、本体は小口と天にシミあり。それ以外は概ね美本
¥3,800 (税込)

確かに生花についての本であるが、人の生き方にも通じる本。

「花は、眼に見て美しいが、いけ花は生けている時が楽しい。何事も忘れて花を生けている時に、花も、また、人の心を聴いている。
明日なくして今日咲くのが花である。明日なくして今日あるのが道である。「必ズ」の思いをこめて開くのが花である。」

目次
一、いけ花の初め
二、東山時代の実情
三、近世の初め
四、立華の構想
五、立華の道具
六、初代専好の時
七、新しい工夫
八、二代専好の時
九、元禄の時代とその前後
十、生花の本意(一)
十一、生花の本意(二)
十二、生花の技法

「眼に美しい花を瓶にさすことは早くからあっても、それではなく「野山水辺」にある草木の「風興」を弁えるのを大切にし...」
「筋骨のある精神を大切にすること」
「立花も、生花も、ともに水際を大切にする。眼に美しい形を作る以上に、すべて「際」に臨んで内から現れるものを重要にしたからであった。」
「漢の劉向の書に『美は美なり』の態度で室内を飾った人が、次第に人心の離れるのを味わったとある。」
中国の「大蔵経」に収めている弘明集の文から引いて「浄智を開明スル」としているのを、弘法大師の「弁顕密二教論」に「華トハ開敷スル覚華ナリ」と説いているのと同じだとし、 「眼に美しいと見る以外に、この「浄智」を開明するのが花であると見るのが、東洋の文化としての最も正しい花の見方」というように、何世紀も前の数々の文献から引いて、その時代に生花がどう捉えられていたかを解説している。